木目込み人形とは
桐塑(とうそ:桐の粉を混ぜて作った粘土)または木で作られた人形に筋彫りを入れて、 目打ちなどを使い
布の端を押し込んで衣装を着ているように作った人形。
筋彫りに布の端を押し込む動作を
「木目込む(決め込む)」ということから、
木目込み人形と呼ばれるようになりました。
木目込み人形の歴史
1740年頃、京都の上賀茂神社に仕えていた
職人高橋忠重が祭事用の奉納箱を作ったあと
残った木片で木目込み人形を作ったのが
始まりであるとされています。
当初は賀茂で作られたため賀茂人形や
賀茂用人形とも呼ばれていましたが、
胴体に筋をつけて衣装生地を
木目込んでいたことから「木目込み人形」とも
呼ばれるようになりました。
江戸時代中期以降になると、
江戸が文化の中心地となったため
木目込人形も江戸風に変化していきました。
その後、木のほか桐塑が使われるようになり、
さらに衣装も豪華なものが
好まれるようになり高級化・多様化が進み、
江戸木目込み人形として確立されていきました。
木目込み人形の正統伝承者
真多呂人形は、上賀茂神社から木目込み人形の唯一の正統伝承者として
認定された人形師 金林真多呂が作っており、
木目込み人形の伝統技法を継ぎ、
守りぬいて、現代に伝えています。
金林真多呂は人形制作を総合芸術として高め、
近代性を備えた人形制作者として、
平成10年には藍綬褒章授章も授章しております。
ショールーム「真多呂人形会館」では
木目込み人形もじっくりと
ご覧いただけますので、是非足をお運びください。
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